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2025.06.30

お知らせ

第63回神宮式年遷宮 御樋代木奉搬

中津川市内走行中の様子

この度、20年に一度の国家的大祭である第63回神宮式年遷宮において、御樋代木(御神木)の奉搬という大役を担わせて頂きましたことのご報告とともに、ご尽力頂きました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
また、奉搬の道中、多くの方々にご声援と激励のお言葉を賜りましたこと、重ねて御礼申し上げます。

神宮式年遷宮は、持統天皇4年(690年)に皇大神宮(内宮)の第1回が行われ、一時の中断はありながらも1300年に渡って繰り返し行われています。
御用材を伐り出す御杣山は、天皇陛下の御治定を仰ぐこととなっており、約300年前からは長野県木曽郡(木曽国有林)と岐阜県中津川市(裏木曽国有林)にまたがる木曽地方を御杣山として木曽檜の供給を行っています。
伊勢神宮の皇大神宮と豊受大神宮の両正宮、十四の別宮を新たに建てるため、1万本超の御用材が伐り出されるなかでも、最初に奉採されるのが御樋代木であり、御神体をお納めする御器を造るための御料木となります。


令和7年6月5日に裏木曽国有林にて、古式の作法である三ツ緒伐りによって御樋代木を伐採する裏木曽御用材伐採式が執り行われ、その後、護山神社(中津川市付知町)にて、化粧掛けと奉安祭を行った御樋代木を奉搬させて頂きました。
6月6日に護山神社にて奉送祭を行い出発した後、5日間にわたって、岐阜県及び三重県各所にて奉迎送祭や奉曳(お木曳)等の奉祝行事を行いながら、伊勢の地へと向かわせて頂きました。
6月10日に伊勢市の渡会橋東詰にて1本、伊勢神宮外宮北御門にて2本を引き継がせて頂き、無事に弊社の役目を果たすことができました。

弊社は日頃より、「お客様の心も載せて走る」ことを心がけております。
この度の奉搬においては、御樋代木をただ運ぶのではなく、関係各位や各地でお集まり頂いた皆様の心にある数えきれない想いを載せて走ることができたのではないかと感じると共に、その重みを理解し、今回賜った栄誉ある大役に恥じることのないよう、弊社社員一同、気を引き締めて参る所存です。


最後に、式年遷宮の関係各位と想いを寄せて頂いた全ての皆様への感謝を今一度お伝えするとともに、今後ともご指導ご鞭撻頂きますことをお願いさせて頂き、第63回神宮式年遷宮 御樋代木奉搬のご報告とさせて頂きます。